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【総集編】Microsoft Ignite 2025参加レポート ー 企業変革とAIのフロンティア

Microsoft Ignite 2025はサンフランシスコで開催され、400以上のセッションと70を超える新発表が行われました。本レポートでは、AIやクラウドなど最先端テクノロジーの最新動向を、基調講演、ブレークアウトセッション、展示ブース、パートナー向けイベントなど、現地で得たリアルな知見や感じたこととともに、まとめてご紹介します。

 

 

Microsoft Igniteとは

Microsoft Ignite 2025は、デジタル変革の最前線を牽引するマイクロソフトの最新技術と戦略が集結する、世界中のITリーダー・開発者・ビジネス意思決定者を対象としたグローバルカンファレンスです。2025年11月18日から21日まで、アメリカ・サンフランシスコで開催され、400以上のセッション、70以上の新しい発表がありました。

生成AIを中心に、クラウド、セキュリティ、コラボレーションツールなど多岐にわたる分野での最新アップデートが発表され、Microsoft Copilotの進化、Azureを中心としたエンタープライズ向けの新機能強化、さらにはデータプラットフォームおよびPower Platformの実践事例など、今後のIT戦略を考える上で不可欠な情報が満載となりました。

下記の公式サイトからは、いくつかのセッションのアーカイブなども見ることができます。

Keynote

Microsoft Ignite 2025のKeynoteでは、「フロンティア変革」をテーマに、AIと人間が連携する新たなビジネス・社会像が提示されました。Work IQ・Fabric IQ・Foundry IQといった知のレイヤー、大規模データ基盤、Copilotを軸としたエージェント・エコシステム、そしてセキュリティの多層防御戦略などが発表され、AIが全組織・業界にインテリジェンスと成長をもたらす未来が強調されました。

数々のブレークアウトセッション

Ignite 2025では、AIやAIエージェントの実践的な活用方法を中心に、多彩なブレークアウトセッションが行われました。各セッションでは、最新技術のデモや企業事例を交えた具体的な解説があり、現場での導入や運用のヒントが多数紹介されました。Agent 365やAIセキュリティ、Agentic DevOps、GitHub関連など注目分野のレポートを下記にまとめています。

さまざまなイベント

Ignite2025では、最新ITトレンドの体験機会が多彩に用意されました。展示ブースではグローバル企業やパートナーが自社ソリューション・新製品を紹介し、現地参加者は製品デモやインタラクティブなセッションを通じて最新技術に直接触れることができました。ラボでは、AzureやCopilot、FoundryなどのAI関連技術やエージェント開発に関するハンズオン形式の学習が提供され、実践的なスキル習得に役立つプログラムが多数実施されました。また認定試験コーナーでは、Microsoftエンジニア資格など、一般公開前のベータ版試験にも参加可能となり、参加者がいち早く新資格取得に挑戦する姿が見られました。イベント全体を通じて、最新技術の習得やネットワーキングを目的とした参加者の熱気に満ちていました。

 

認定資格のベータ版受験も

本記事は、「Microsoft Certified: AI Transformation Leader(AB-731)」ベータ試験の受験体験を中心に、試験で問われるスキルや実際の受験感想を詳しく解説しています。生成AIの基礎理解からビジネス変革、リスク管理、Microsoft 365 CopilotやAzure AI Servicesの活用事例まで、AI推進リーダーに求められる知識のポイントを網羅。AI時代の企業変革を担う人材に必見の内容です。

パートナー向けのイベント

Igniteでは、日本から約600名が参加し、日本マイクロソフトの社員はもちろん、顧客企業やパートナー企業の代表も集まりました。会場では、参加者が日本語で最新情報を共有するラップアップセッション、特定テーマごとに意見交換を行うラウンドテーブル、ネットワーキングイベントなど、日本企業向けに多様なプログラムが実施され、参加者同士の交流や知見の共有が積極的に行われました。

 

ラウンドテーブル

ラウンドテーブルは、AI導入・活用の最前線を議論する場となりました。AI駆動開発、Azure AIアプリの革新、Copilotやエージェントの実際の活用事例など、現場課題や最新技術に焦点を当て、参加者同士が多角的な視点から知見を交換しました。企業規模や役職を超え、データガバナンスや業務変革など、具体的な課題解決策が共有される意義深い時間となりました。

Japan Wrap-up Session & Japan Networking Lunch

Japan Wrap-up Sessionは、Microsoft Igniteの主要な発表や最新技術情報を日本語で詳しく解説する、日本からの参加者向け公式セッションとして初めて開催されました。現地サンフランシスコには2万人が集まり、そのうち約600名が日本からの参加者でした。日本マイクロソフトのエキスパートが登壇し、AI Business SolutionsやCloud & AI Platforms、Securityなど、数々の新発表があったセッションのポイントを分かりやすく振り返りました。特にAgent 365やAI FoundryでAnthropicの最新モデルが選択可能になったことは大きな注目を集め、AI活用の本格化を強く感じる機会となりました。

セッション終了後には、Japan Networking Lunchがウェスティンホテルで開催され、日本の参加企業同士がAI活用の現状やIgniteでの発表内容について意見交換を行いました。サンフランシスコの美しい景観を背景に、参加者同士のネットワーキングや日本市場での今後の展望についても活発な交流が行われ、有意義な時間となりました。

おわりに

Microsoft Ignite 2025を通じて、AIが単なる補助ツールではなく、開発チームや業務現場の“協働パートナー”となる未来が現実味を帯びてきていることを改めて実感しました。多くのセッションで「AIと人がどう共創できるか」「企業文化やチームのあり方がいかに重要か」といった観点から議論が交わされ、技術だけでなく組織や働き方の変革の必要性が強調されていました。この時代の局面、フロンティアへの高揚感を感じるとともに、ここで得た知見を自社の業務やお客様への提案に積極的に活かし、AI時代の新たな価値を創出していきたいです。

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