Microsoft Certified: AI Transformation Leaderのベータ試験 受験体験記 | Microsoft Ignite 2025参加レポート
Microsoft Ignite の会場では Microsoft 認定試験や GitHub 認定試験を無料で受験できる特典 が提供されています。せっかくの機会なので、今回新しく登場した資格 AB-731 「Microsoft Certified: AI Transformation Leader」(AI変革リーダー) のベータ試験を、Igniteに参加しているJTPのフェローが受けてみました。
新資格「AI Transformation Leader」とは?
AI の活用が本格的にビジネスに浸透しつつある中で、企業内で AI 導入を推進するリーダー的役割を担う人材の需要が高まっています。
AI Transformation Leader は、そうした企業変革の中核を担う人向けに設計された新しい認定資格で、以下のような内容をカバーしています。
- 生成 AI を含む AI 技術の基礎理解
- AI 導入におけるビジネス・組織面の変革ポイント
- リスク管理、セキュリティ、ガバナンス
- Microsoft 365 Copilot、Azure AI Services を活用した具体的なユースケースの推進方法
つまり、単なる技術スキルだけではなく、AI を組織全体でどう活用するか という実践的かつリーダー向けの知識が求められる内容になっています。
試験で測られるスキル
試験 AB-731 の学習ガイドでは、本試験の内容を次のように紹介しています。
<測定されるスキル>
生成 AI ソリューションのビジネス価値を特定する (35 ~ 40%)
生成 AI の基本的な概念を特定する 生成型 AI ソリューションの利点と機能を特定する Microsoft の AI アプリとサービスの利点、機能、機会を特定する (35 ~ 40%)
Microsoft 365 Copilot と Microsoft Copilot の利点と機能を特定する Azure AI サービスの利点と機能を特定する Microsoft の AI アプリとサービスの実装と導入戦略を特定する (20 ~ 25%)
AI 戦略を Microsoft の責任ある AI ポリシーに合わせる 組織全体で AI の導入を計画する
詳細は、下記のページをご確認ください。
実際に受験してみた所感
試験自体は 初級レベル の難易度で、生成AIの概要 や Microsoft の AI サービスにある程度触れている方であれば、解ける内容が多かった印象です。
事前に「試験の準備」で示されているMicrosoft Learnのコースに一通り目を通しておけば十分かと思います。
ただし今回は ベータ試験 ということもあり、現時点では英語版のみ提供されていたため、選択肢のニュアンスが読み取れていたのか少し怪しい部分もありました。
ベータ試験では採点モデルが確定していないため、受験後にすぐ結果が出ません。
試験が正式公開された後に結果が通知される仕組みなので、しばらくの間は 合格したのかどうか分からない状態 が続きます。ベータ試験でも合格していた場合は認定資格取得にカウントされるようです。
どんな人におすすめ?
個人的には、特に以下のような方に非常におすすめできる資格だと感じました。
- Microsoft 365 Copilot の導入や利用促進を担う立場の人
- Azure AI Services を使った社内プロジェクトを推進する人
- AI 活用の戦略策定やガバナンス構築を求められるマネージャー層
- AI に関する社内啓蒙や研修計画を担当する人
単なる技術認定にとどまらず、AI のビジネス活用を牽引するための視点を整理する良い機会 になると思いました。
まとめ
新登場した AI Transformation Leader のベータ試験に挑戦し、AI 推進に関する知識を整理する良い経験になりました。
正式公開後に結果がわかるとのことなので、ひとまずは合格していることを願いつつ、今後も社内での生成AIを活用した取り組みを引き続き推進していこうと思います。







