ゲーム型学習ツール「AWS Cloud Quest」のすすめ
手軽にクラウド学習をスタートしてみたいという方におすすめしたいツールが「AWS Cloud Quest」です。ロールプレイング感覚で、丁寧なチュートリアルとともにクラウド体験が始められます。今回はその概要を簡単にお伝えします。
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AWS Cloud Questとは
AWS Cloud Questは、ロールプレイングゲーム型のAWS学習ツールです。仮想都市の中に「クラウド島」「セキュリティ島」「生成AI島」などという名前の島が点在していて、そこで出会う登場人物の課題をクリアしていきながら、仮想都市をどんどん発展させていきます。
豊富なシナリオから学習内容を選べる
AWS Cloud Questでは、いくつかのシナリオが用意されており、レベルや学習したい内容に合わせてプレイすることができます。
AWS Cloud Questのシナリオ (一部)
- クラウドプラクティショナー
- 生成 AI
- ソリューションアーキテクト
- サーバーレスデベロッパー
- 機械学習
- セキュリティ
- データ分析
- ネットワーク
随時新しいシナリオが追加されたり、日本語版対応済み / 英語版のみなどさまざまです。
詳細は、AWS Cloud Questのページをご確認ください。
仮想都市を舞台に、クラウドの課題をクリアしていきます
無料で始められる基礎レベルの「Cloud Practitioner」シナリオ
AWS Cloud Questのうち、基礎レベルに該当する「Cloud Practitioner」は、無料で利用することができます。
AWSの学習コンテンツが集まる「Skill Builder」に登録することで学習ができます。また、有料サブスクリプションに登録すると、他のAWS Cloud Questシナリオが利用できるほか、その他の豊富な学習にもアクセス可能です。
AWS Cloud Quest 「Cloud Practitioner」のおすすめポイント
ここからは、無料で利用できる基礎レベルのAWS Cloud Quest 「Cloud Practitioner」のおすすめポイントをいくつかご紹介したいと思います。
おすすめポイント①手軽にクラウドに触れられる
クラウド導入を決めたものの、まだ一度も触ったことがないという方もいらっしゃるかもしれませんが、まずは環境に触れてみたいという方は、AWS Cloud Questで気軽にスタートできると思います。
課題に取り組む画面に進むと、ブラウザ上でAWSのコンソール画面が立ち上がり、ラボに取り組むことができます。ゲーム感覚でありながら、実際にAWSサービスを操作することができるので、実践的です。
おすすめポイント②身につきやすい学習ステップ
各課題は、次のようなステップで進められていきます。
AWS Cloud Questの構成
- 学習
課題で構築するシステムの内容や、AWSサービスを、動画やスライドで学ぶ - 計画
実践するラボのでの構築内容や目標を確認する - 実践
ハンズオンラボを使って実際にAWSを操作してみる (AWSコンソール上での操作) - DIY
「実践」の内容をの続きのステップや応用の演習を、自分で考えて操作する(AWSコンソール上での操作)
「実践」ラボの説明チュートリアルは、クリック動作すべてにキャプチャも添えられているため、大きく迷わずに設定を進めていくことができ、最後に「DIY」で自分で応用として設定を行うことができるため、学習の効果を確かめられます。
おすすめポイント③AWS認定「Cloud Practitioner」の学習に役立つ
ラボの内容は、S3へのアクセスやEC2の起動といったコンピューティングの初歩から、ネットワーク、セキュリティ、スケーリング、データベース実装、コスト見積など、様々な範囲が網羅されています。
提供されているラボの内容
- クラウドコンピューティングの基礎
- クラウドはじめの一歩
- コンピューティングの基礎
- ネットワークの概念
- VPC への接続
- クラウドのコスト見積もり
- リレーショナルデータベースの実装
- セキュリティのコアコンセプト
- クラウド上のファイルシステム
- アプリケーションの自動修復とスケーリング
- 高可用なウェブアプリケーション
- NoSQL データベースの実装支援
ラボで体験できるサービスなど
EC2, S3, ELB, AWS Pricing Calculator, Amazon RDS, AWS IAM, Amazon EFS, EC2 Auto Scaling, DynamoDB
ここでの学習は、AWSの認定「Cloud Practitioner」の取得に向けた学習にも役に立ちます。
おすすめポイント④トーナメント機能で社内の勉強会を簡単に企画できる
AWS Cloud Questには、「トーナメント」と呼ばれる学習グループ機能があります。作成をすると、コードが発行されるため、チームメンバーが各自そのコードを入力することで、同じトーナメントに参加することができます。進捗度合いや追加のクイズなどによって獲得したポイントで表彰することもできます。自分のアバターを作ったり、ペットを引き連れたり、仮想都市を好みのデザインにしていったり、といったロールプレイングゲームの要素も多く含まれているため、社内で盛り上がるかもしれません。
気軽にクラウドにさわってみよう
AWS Cloud Questのご紹介はここまでです。ぜひゲーム感覚で気軽にクラウド学習をスタートしてみてはいかがでしょうか。